先日、以前支援をしていたパトリックからメッセージと写真が届きました。
パトリックはチェムチェムが活動を開始した2007年から支援が始まった、言わば一期生。当時は小学校6年生でした。
両親ともに病気で亡くし、出会った頃はお兄さんに育てられていました。しかしお兄さんにも家族があり、子供が二人いるため、余裕はありません。厳しい生活環境から支援を開始することになりました。
元々勉強熱心で成績優秀だったパトリックは、支援開始後も頑張って学び、中学、専門学校と進学、卒業後は市役所の保健師として就職することが出来ました。チェムチェムにとっての最初の就職者もパトリックでした。
私がタンザニアに行った時も、ダルエスサラームまで会いに来てくれ、元気な姿を見せてくれましたが、今でもたまにメッセージや写真を送ってくれています。
一昨日は職場や家庭で撮ったたくさんの写真も送ってくれました。
今は結婚し、二児のパパになったパトリック。すっかり優しいお父さんの顔になっていました。
職場での写真もみんなとても良い笑顔で、いい関係性が出来ているのだろうなとうかがえる写真で嬉しくなりました。
そして嬉しかったのが、たくさんの子供たちと写っている写真。
保健師さんなので、仕事で幼稚園などに行った写真?親戚の集まり?と思い聞いてみたところ、孤児院を訪れた時の写真とのことでした。
「この子たちは孤児なんだよ。この子たちを支援している孤児院に行って来たんだ。自分がこの子たちを訪問するとき、あなたたちが僕にしてきてくれたことを思い出すんだ」と。
仕事でかな?と聞いてみちゃいましたが、「仕事ではないよ。僕個人として、たまに訪問しているよ。特に祝日とか、お祝いの日に行っているよ。いつかもっと僕に余裕が出来たら、彼らのためにもっともっと何かしてあげたいと思っているんだ」と。
泣けてきます。。。なんて嬉しいことでしょう。。。
私たちが届けた支援に感謝し、それを今度は他のだれかに届けようとする、その気持ちが本当に嬉しかったです。そうやってありがとうの気持ちがどんどんつながって、広がっていけば、世界中がHAPPYになりますよね。そんな幸せの連鎖が、自分の関わった子供たちから広がっていくことは本当に嬉しい事です。
そういう気持ちを持てる大人になってくれてありがとう、パトリック。
あなたが幸せになってくれて、今度は幸せのバトンを渡せる大人になってくれて、私は本当に嬉しいです。
この孤児院には、40人の子供たちがいるそうです。まだまだ減らないタンザニアの孤児たち。状況は相変わらず厳しいですが、パトリックのような人が増えて、少しずつでもタンザニアが良い方向に向かっていってくれることを祈り、私も彼に負けないように頑張り続けようと思いました。
Asante sana, Patrick!!
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