Chemchem ya Amani TANZANIA

 

子ども達のその後?

 前回に続き、今回はストリートに残った子供たちのその後を報告したいと思います。

 私がモシを出る前、シリは玄関の前にバハティ・ジュマ・リチャード・ガスパ・ネメンス・ケルビンの6人の子供達を寝泊まりさせていました。
 私が去った後、シリは子供達のために貸し部屋を借りました。子供たちは子供達だけの生活を始めました。しばらくしてもう一人のケルビンがモシに戻ってきて、彼らとの生活を始め、子供たちは7人になりました。
 7月下旬、シリは子供達のことを、モシにある孤児・ストリートチルドレンのためのNGOで勤務しているソーシャルワーカー、Stevenに様子を見に来てもらうことを頼み、ベルギーへ帰国しました。
 
 子供たちは毎日そのNGOの無料教室へ通うように言われています。が、それ以外は自由です。シリは家賃を払っただけなので、子供たちは食事は自分で探さなくてはいけません。ですからたまに教室をさぼり、町に物乞いに行かざるをえません。Stevenは出来る限り毎日様子を見に来、たまに子供たちに食べ物や石鹸を買ってあげていると話していました。しかし、子供達の側で一日面倒を見る大人がいないので、タバコもマリファナも使えてしまいますし、夜遅くまでビデオを見に行くこともできてしまいます。
 
 それでも夜安心して眠る場所を子供たちに与えたシリは、彼らを支援していると思います。

 しばらくして、戻ってきたケルビンは母親に引き取られ家へ戻りました。(このケルビンの家は裕福で、お母さんも頻繁に町に連れ戻しに来ます。)
 シュクールもモシに戻ってきましたが、シリが家を借りたときに居なかった、ということで大家さんからシリの部屋で暮らしてはダメだと言われてしまったそうです。今はバススタンドで寝ていると言っていました。
 その後、バハティとケルビンが出ていったそうです。現在は市場などで寝ているようです。子供たちの間でもめたのか、自分で出ていくことに決めたのか分かりませんが、この寝る場所だけの自由な状態から出ていく彼らの気持ちが私にはまだ分かりません。この子達に対して、何か出来ることはあるのでしょうか…。

 私の意見としては、どうして一緒に暮らす大人を付けなかったのだろう、と思っています。今のこの状態に協力し、支援することは、ためらってしまいます…。シリは10月にまたタンザニアに来るそうなので、今後どのような活動にしていくのか、メールで彼女の意見を聞いて、それから考えたいと思っています。

 彼らの他に、会ったことのない子供達にも出会いました。それぞれアルーシャ、モシの各地から出てきたと話していました。
 今は自分がどのような形で彼らに手を差し伸べるのが良いのか、考えています。

  • posted by naomaru さん
  • 2008-8-12 23:49
  • ヒット数 (3811)
  • コメント数 (0)

新しくコメントをつける

題名
ゲスト名
パスワード
投稿本文

コメント一覧