モシに戻り、ここで今必要なこと、私に出来ることは何だろうとずっと考えていました。
モシではストリートで暮らす子供たち、厳しい環境の中で生活している子供たち、その親たち、多くの人に出会いました。彼らに必要なものは何だろう、彼らに私が出来ることは何だろう?そう考えていて、私は「教育」と「食事」ではないかと思いました。
そこで私は、無料の補習校を開こうと思っています。対象はストリートチルドレン、有料の補習校に通えない子供たち、学費未納で学校を追い返される子供たち、読み書きのできない大人達、勉強したいと思う人は誰でも、です。
シリに寝る場所を提供された子供たちに後必要なもののひとつは教育だと思うからです。また、学費の支援をしている子供の親から「勉強についていけないから補習校に通わせたいけど、授業料が高くて通わせられない」と聞かされたのも理由のひとつです。そして貧しい家庭の親たちの多くは小学校低学年で中退していて、読み書きができない大人もたくさんいることを知ったからでもあります。
学力は個々によってかなり違ってくると思うので、図書館のように教科書や絵本などを置いて各自で勉強する形にし、先生を置いて、質問があるときは聞き、問題が欲しいときは書いてもらい採点してもらう、という形を考えています。
もうひとつの必要なもの、食事です。これは必要不可欠なのですが、とってもお金がかかります。私の出来る範囲で考えて、週に2回、ストリートチルドレンや貧しい家庭の子供を対象に昼食を提供しようと考えています。
ストリートの子供たちは、勉強するだけの場所だったら来ないでしょう。彼らが最も必要としているのは食事です。ですからその食事を提供する代わりに、洗濯と水浴びをさせようと思っています。食事の後には少しでも勉強させたり、ひとりひとりと話す時間を持ちたいと思っています。
また住む家のある子供たちの中にも、一日一食しか食べられない子供や、二食を食べられても栄養状態が十分ではない子供たちがたくさんいます。そういった子供たちにも、週2回ではありますが、食事を与えられたらと思っています。
もうひとつ考えているのは子供たちの「駆け込み寺」です。
安心して眠る場所を提供する代わりに、町に物乞いに行ったり、タバコやドラッグを使うことを禁止し、門限を決めます。誰でも受け入れますが、約束を破った子供は1ヶ月は戻れない、というような罰を設けてはと考えています。
しかし、寝る場所の提供だけでしたらいいのですが、物乞いを禁止するには食事を二食十分に与えなくてはいけません。そう考えると、物価の安いタンザニアとはいえ、今の段階ではまだ食事の提供は厳しいです。物乞いだけは許し、寝る場所だけ与えるか、どうしようか。でも物乞いを許したら、お金を手にしてタバコとかに手を出すかもしれないし…。と、これはまだ思案中です。
現在、3LDKの賃貸の家を見つけ、ここを借りようかと思っています。NJORO地区の小学校の目の前です。3部屋の内の2部屋を先生用、1部屋を子供用にし、居間を教室にしようと考えています。
残り一ヶ月、どこまでできるか、やってみようと思っています。
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