さて、もう一名。
進学が決まったのはキタンダ村の中学校に通うパトリックです。
彼も大変な努力家で、とても真面目な生徒でした。
10人兄弟の末っ子で、父親は2歳のとき、母親は12歳の時に、いずれも病気で亡くなり、それからは結婚した兄の家族と共に暮らしてきました。
お兄さんもパトリックをとても可愛がってはいますが、自分にも子供が3人いるため、パトリックの学費を工面するのは厳しいということで、彼が小学校6年生の時、支援が始まったのです。
それ以来、彼はずっと上位をキープしてきました。
訪問の時は私が泊まっているお家まで駆けつけ、挨拶に来てくれました。
先生が足りないから、補習校に通いたいなどの相談も受けていました。
そんな彼が、今回、ドドマにある公務員になるための専門学校、Chuo cha Local Government training institute Dodomaに進学することが決まったと報告がありました。
成績がもっとも良い評価の場合は、高校に進学が出来ますが、パトリックの結果は専門学校への進学でした。
それでも、田舎の先生も設備も全く足りていない学校から進学を決めたことは、とても頑張った結果だと思います。
専門学校ですと、就職もしやすいと思いますし、2年後、彼が自立出来るのではないかという期待もあります。
ドドマはキタンダ村からバスで2日はかかる都市。
これからは寮生活になります。
学費も寮費込みで約8万円。
これまでの比ではありませんが、彼がこの2年を終え、無事自立できるまで、支援していきたいと思います。
今年度は、里親様からのご支援と、会員のみなさまから頂いた無指定寄付などを活用させて頂き、支払うことが出来ました。
パトリックは現在、無事、ドドマの学校に通っています。
パトリックには里親様が決まっていますが、一人の方に高額な学費全てをお願いするのは難しいことです。
ですので、私たちは高等教育へと進んだ子供たちを支援する基金・高等教育進学者サポーター会員を設置しました。
皆様にはこちらへの指定寄付、もしくは高等教育進学者サポーター会員登録をお願い致します。
私たちが望むのは、支援をしている子供たちが、高等教育を終え、社会に出て、自立し、タンザニア社会を支えていってくれることです。
それには皆様のお力添えが必要です。
どうぞご支援・ご協力、よろしくお願い致します。
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