2008年1月4日(金)
平和に暮らしたい。
というのは、一般市民なら誰もが持つ感情です。
争いを好きこのんで行う人は、一般市民の中にはいないでしょう。
ケニアの混乱はまだ収まってはいません。
しかし、人々は、好きで暴動を起こしているのではありません。
できることならしたくありません。
理不尽な生活の中で、これまで平和を保ち続けてきたのは、
他でもない彼らの忍耐と共に生きようという心のおかげです。
今回の選挙は、ケニアの一般市民の大きな期待を伴う「希望」でした。
彼らは政権交代によって、少しでも理不尽な世の中が改善されることを祈っていました。
何より、平和に助け合って生きていける世の中を望んでいました。
その期待はとても大きかったのです。
それを、「不正」によって裏切られました。
「希望」は踏みにじられました。
怒りは当然のものです。
これまでの我慢に耐えられなくなった人々が、力で反発をし、
それを政府側がさらに権力と軍事力で抑えようとしています。
そのためスラムに閉じこめられた人々は、日々の食糧にも飢え、
恐怖に怯え、混乱はさらに大きくなってしまいました。
それが今の状態になってしまいました。
不正はあってはいけないことです。不正は正されなければいけません。
政治は国民のもので、全ての人がクリーンな政治を求めています。
でも、ケニアの人々のほとんどが、何より平穏な日々を望んでいます。
そして彼らは、それが出来る国民です。
ケニアは本当に素敵な国です。
それは特に、一般の人々の心によるものです。
助け合い、共に生きていく心を持ち、
日々の生活の中に幸せを見いだし、感謝して生きていける人々です。
そして生きるエネルギーをたくさん持った人たちです。
それを周囲の人々に分けることの出来る人たちです。
私はケニアでたくさんのエネルギーと笑顔をもらいました。
一刻も早く、ケニアで血が流れることを止めさせ、
一刻も早く、今回の不透明な選挙に対し、適切な対応が取られ、
国民の納得のいく正当な結果を出し、
ケニアのあの笑顔が、あの平穏が、一日も早く戻りますように。
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