タイトルの通り、今年ついに、チェムチェムの支援してきた子供たちの中から、大学進学者が出ました！
　大学進学者第一号は、キンディンバ村のロムワルドです！

　ロムワルドは2007年、チェムチェムの活動開始と共に支援してきた子で、当時はまだ小学校5年生でした。
　ロムワルドはダルエスサラームで生まれましたが、母親はまだ幼い子供たちを置いて行方が分からなくなり、父親は強盗に襲われて亡くなり、それからはキンディンバ村の父方の祖母にひとつ下の弟と引き取られて生活していました。高齢の祖母一人で二人の孫を学校に通わせる事は大変であり、また二人とも成績優秀だったこともあり、支援が決まりました。
　
　ですがその祖母も、支援が始まって2年後、彼が小学校7年生の時に他界しました。

　それからは祖母の家で、弟と二人で畑を耕しながら学校へ通ってきました。近くに親戚はいましたが、二人に手を差し伸べるどころか、祖母から引き継いだ畑までも奪おうとする状況でした。
　
　その後ロムワルドは無事に中学校に合格・進学しましたが、弟は厳しい環境もあり不合格となってしまいました。しばらくは学校に行く兄を、畑仕事をして支えていたのですが、少し前から、ずっと行方不明だった母親が何度か村を訪れるようになり、彼自身の判断で、母親と共にダルエスサラームへ行きました。ロムワルドの話では、連絡は取れていて、弟もダルエスで学校に通っているとのことです。
　
　さて、ロムワルドは順調に高校進学試験にも合格し、ソンゲア市にあるBeroya Secondary School（高校）に入学しました。厳しい環境の中でも成績を落とさずに頑張った彼は、今年の4月に無事高校を卒業し、大学進学試験を受けました。
　
　そして今月、ついに大学が決まったとの連絡が入りました!!
　
　Archbishop mihayo university college of Tabora (AMUCTA)という大学で、2年間通います。教育学部だそうです。タボラ市は、ムビンガからだとバスで2日かかる、かなり遠い場所です。
　もちろんロムワルドにとっても見知らぬ土地ですが、きっと彼ならどんな困難も乗り越えて頑張ってくれると信じています。

　ロムワルドは2010年に里親さんが決まり、それ以来ずっと同じ方が支援してくださっています。
　ですが大学の学費も年間約8万円と高額です。
　里親会費だけでは賄えませんので、足りない学費はイベントの売り上げや、皆様から頂く正会員費、賛助会員費、未指定寄付などに頼らざるを得ません。
　チェムチェムとしては、これまで本当に苦労し、頑張ってきた彼ですので、2年間を無事終え、就職・自立するまで支えてあげたいと思っています。
　皆様のご支援ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。