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『マサイのジャクソンさん講演会』に行って来ました

ジャクソンさんと
ジャクソンさんと
今日は、小清水町にマサイのジャクソンさんが講演にいらっしゃるという情報を嗅ぎつけ、子供たちを夫に頼んで駆けつけました!
 来てくださったのはマサイのジャクソンさん、その第二夫人となられた永松真紀さん、ケニアで長年ご活躍され、今はスラムの子供たちの支援をなさっている早川千晶さんです。
 早川さんは、確か私が大学生の時に、お会いしたくてケニアのナイロビのオフィスにアポなしでうかがって会えなかった方で(無謀でした。。。)その後はテレビなどでご活躍を拝見してはいましたが、約20年の時を経てついにお会いすることが出来ました!お人柄が出ていて、とても素敵でした!
永松さんもよくお名前は耳にしましたが、お会いするのは初めてでした。お二人ともケニアへの愛情が言葉の節々や表情から滲み出ていて、パワフルで、とても輝いていました。とてもいい刺激をいただきました!

さて、マサイのジャクソンさんはマサイの伝統を守った生活を続けておられる方で、今日はマサイの伝統的な生活について詳しくお話してくださいました。
マサイの生活は牛と共に。食料は乳と肉と血。自然と共に生きる、人という動物。必要なものは全て自然からいただく。病気を治す薬も、どの植物か、知っていて、自然からいただく。生きるために家畜を飼い、生きるためにその命をいただく。その生活は実にシンプル。自然の流れの一部そのもので、自然を敬い、自然に逆らわず、まさに理想的な生き方だと思いました。

何なにが自然破壊だ、何は環境に悪いなどとなんやかんや言いますが、マサイの生活こそが究極のエコで、それ以外はみんな自然破壊につながっているように感じました。そんな生活出来ない。ですよね。でも、しているんですもんね、実際に、マサイは。

何が健康にいい、何は体に良くない、などとなんやかんや言いますが、家畜の血と、乳と、肉があれば生きられるのですね。その食生活に添加物なんて無縁で、まさに自然食。マサイは年齢を数えないそうですが、80歳前後で寿命を全うして無くなる場合が多く、推定100歳越えの長老もいらっしゃるそう。そして亡くなるまで自分の歯で硬い肉も噛み千切る、という方がほとんどだそうで。(ヤギの伸びた角を歯で噛み千切っているのには驚きました!!)未だに平均寿命が50歳前後で、5歳までに亡くなる子どもがまだまだたくさんいるケニアで、マサイは長寿で5歳未満に亡くなる子も少ないという話は衝撃でした。

マサイが子供たちにまず伝えること、大事にしていることは年長者を敬うことだそうです。日本ではだいぶ失われてきていることかもしれません。敬う心、謙虚な心が、自然への畏怖につながるのかもしれません。

昔は学校に通わなかったマサイ族も、今では少しずつ学校へ行く子も増えているようで、永松さんも、マサイの子供たちが通う学校の運営を手伝っておられます。いろいろな知識を得て、夢は膨らみ、町へ出て行く子が増えるのではないかと思いましたが、一人の小学校4年生の男の子が言っていました。「家畜の世話が好きだ。ライオンを仕留めて大人の男になりたい。僕はマサイだからそれが当然なんだ」。マサイが「誇り高きサバンナの戦士」と呼ばれる意味が分かった気がします。彼らは本当にマサイであることに誇りを持っているのだと思いました。そして確かに、マサイが正しいのだと感じました。

私たちは今こそマサイから学ぶべきだと思いました。少しずつ、少しでも。

実は私のアフリカのルーツである部族はマサイ族と敵対していて、私の友人はマサイを良くは言わないので、私も少なからず偏見を持っていたのですが、今日ですっかりマサイを見直しました。というか、尊敬です。友人の部族も、マサイも、本当に素敵。

最後にジャクソンさんはおっしゃいました。自分の目で世界を見ることは大事だと。百聞は一見に如かず。私も自分の足で、目で、これからもいろいろなことを学んでいきたいです。

ジャクソンさんたちはまだまだこれからも全国各地を回られます。お近くにお越しの際には是非!お話を聞きに行ってみてください!
マサイのジャクソン来日ツアー2017
http://magoso.jp/event/2017masai

  • posted by naomaru さん
  • 2017-9-25 16:01
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